林縁のクズが食い荒らされていた。

中には葉脈だけになっている葉もあった。
この辺りでクズを食べるのは葉の縁に食痕を残すコフキゾウムシくらいしか思い当たらない。

先月、このように葛の葉を穴ぼこだらけにした初めて見るハムシを都内で確認していた。

オレンジ色の見た目は一見ウリハムシとうりだが、ウリハムシはウリ科が食草でクズにはつかない。
よく見ると形や翅の条や点刻がはっきりしている点が異なる。
という事でこれはウリハムシではなく中国原産と言われている外来種の「クズクビボソハムシ」。
2016年に東京都区内で初確認されたようだ。

繁殖力が強く生息域を拡大しているようだ。
クズにたくさんの食痕とオレンジ色のハムシを見つけたらこのハムシだ。

2024年9月5日 東京都(丘陵外) コウチュウ目ハムシ科 クズクビボソハムシ