ミンミンゼミやアブラゼミの声が聞こえるがまだ数は少ないようだ。
最も多いのは「ニイニイゼミ」。
ニー、チー♪とまさに「岩に染み入る」と芭蕉の句に読まれる鳴き声だ。
鳴いている時は少し翅を開いてお腹を曲げている。
こちらも鳴いているオス。
鳴くのはすべてオスでメスは鳴かない。
体や翅の模様は樹皮とよく似ていて、鳴き声を頼りに探してもどこにいるのかなかなか見つからない。
最近は老眼だけでなく遠くのものも見えなくなってきて衰えを感じている。
この日は頭や胸、翅脈がオレンジ色の個体が多く見られ、サクラの樹皮などにとまっていると幹のオレンジ色と紛れ保護色となっている。オレンジ色の部分が褐色や緑色のものもいるので探してみるのも面白い。
2022年7月18日 埼玉県 カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ