fieldで現在見られるチョウはほぼコンプリートだが、さすがに蛾は未知だ。
この日もススキの葉にとまっていた小さな蛾がいた。
ん~、見たことないかなぁ。
クリーム色の地に淡い紅、なかなか奇麗だ。

調べると「キオビベニヒメシャク」というらしい。
幼虫が何を食べているか未だわかっていないようだ。
チョウはすべての種で幼虫の食草が判明しているが、蛾はまだまだ。

歩くと苔むしシダの生えた石垣から飛び立ついくつもの小さな蛾がいた。
どれも茶色い翅に白斑が目立っていた。
これも見たことが無いなと、とまったところで写真を撮った。

尖った鼻先や翅の形でヤガ科アツバの仲間だろうと調べると「フジロアツバ」に行き当たった。
幼虫の食草は枯葉だそうで、いた環境からコケかシダ食いかと思ったら違った。
数日後、雑木林の林縁でも見つけたので、コケ、シダではないようだ。
大きい蛾は目に付くが、小さいものは見えないのでついついスルーしてしまう。
まだまだ知らない種がたくさんいることは、新たな出会いがあるということ。
小さいものが見えなくなって集中力もなくなりなかなか辛いが、一歩踏み出せば楽しみが増えそうだ!

2020年6月 東京都 チョウ目シャクガ科 キオビベニヒメシャク、ヤガ科 フジロアツバ