そんな中、木々の葉や枝に目をやると何?と思うものが目立つ。
若いコナラの枝先にはコナラなのにまるでリンゴのような実がなっている。
これ、もちろんコナラの実ではなくて「ナラメリンゴフシ」という虫こぶだ。
ナラメリンゴタマバチというハチが作ったもの。

数年前からガマズミの枝先が膨らんでいるのが気になっていた。
病気かと調べたがわからない。
ならば虫こぶか、ガマズミの虫こぶで出てくるのは実に毛が生えたようなガマズミミケフシばかりで枝が膨らむものは見当たらなかった。
この日、観察していたアシベニカギバの幼虫を探していて膨らんだ枝からいくつもの蛹殻のような物が出ているのに気付いた。

よく見ると触角らしきものの痕跡も見られる。どうやら何かの虫が羽化した痕のようだ。
ということはやはりこれも虫こぶだった。
蛹殻からハエかハチのように思われるが、はて、これはいったい誰だろうか?

2019年4月25日 東京都