歩いているといつもと何かが違うような・・・。
光を浴びたあらゆる色が一段と透明感と深みを増して輝いて見えた。
遠くに見える雑木林の春景色。
手前の黄緑はヤナギ、奥の薄い黄緑はコナラの新葉、ピンク色はヤマザクラの花色で深いエンジは花を終えたヤマザクラの新葉だ。
毎年見られる光景だが、今日のは格別だった。

木々が芽生えた雑木林の中を歩いて見上げれば、淡いオレンジ色に縁取られたネジキのすべての葉がまるで命を輝かせているかのように美しかった。

ミズキの黄緑がかった葉もいっぱい日差しを受けて一面が煌びやか。
葉の形や色と枝ぶりのアートを楽しめるのも今だけの贅沢。

よく見ると葉に囲まれた真ん中に小さな蕾が見えた。