1mmに満たない白い小さな花がいくつも集まって愛らしい。
名の由来は諸説あれど、一番しっくりくるのは早春に林床で他の花に先駆けて咲くので先頭草。
周りにはイチリンソウやニリンソウもあるがまだ蕾も上がっていない。
とはいえシュンランはすでに咲いているのだが・・・。

すぐ近くに早春にだけ現れるチョウが見られる場所がある。
そこに行ってみるとやっぱり姿を見せていた「コツバメ」。
この草地に生えた低い柳の木でテリトリーを張っているのを毎年必ず見ることが出来る。
代が変われどここで累々命を繋いでいるということ。
飛ばれないようとりあえず遠目で証拠写真を1枚。

忍び足で近寄って。
たいがいすぐに逃げられてしまうのだが、この個体はこちらを恐れることなくかなりアップで撮らせてくれた。
一見地味だがよく見ると特徴的な目の周りの白い隈取のような模様と濃淡のある茶色に白や青色の鱗粉が美しい。
セントウソウもコツバメも早春から春の短い間だけ姿を現すスプリング・エフェメラル~春の妖精たちだ。
いよいよ様々な妖精たちに出逢える季節がやって来た!

2019年3月18日 東京都 セリ目セリ科 セントウソウ、チョウ目シジミチョウ科 コツバメ