まるでハチの巣のようないくつもの6角形がたくさん集まっている。
隙間なく綺麗に整然と並べて産んでいるのにはビックリ。

この卵はドクガ科の「キアシドクガ」の卵。
ドクガ科ではあるが幼虫も成虫も毒は無い。
成虫は初夏の頃ミズキの周りを優雅に飛び交う真っ白な蛾で、これを見た方からは何のチョウですか?とよく尋ねられる。
昨年は各地で大発生した。

写真は蛹から羽化して翅が伸びた成虫だが名の通り脚が黄色い。

幼虫は長い毛を持つ毛虫でミズキの葉を食べて育ち、終令になると蛹になる場所を求めて一斉に木から降りて徘徊する。
わざわざ危険を冒して木から降りなくても育ったミズキで蛹になればよいと思うのだが、たくさんの幼虫が樹上で蛹になると鳥など外敵に見つかると食われて全滅してしまうのを避けるためだろうか?
昨年の大量発生で各地のミズキで卵がたくさん見つかるだろう。
実物はとても小さいが、ぜひ探して見てはいかが!

チョウ目ドクガ科 キアシドクガ