すると何か黒っぽい大きめの虫が木の裏から落ちた。
裸眼では色とシルエットしか見えず、シデムシの仲間か?

眼鏡をかけてよく見ると、何と「ノコギリクワガタ」のメスだった。
この時期にこのクワガタを見るのは初めてだ。
幾度か息を吹きかけてみると、僅かに脚や触角が動いたので間違いなく生きている。
確かノコギリクワガタは越冬しないが、秋以降に羽化したものは木の中の蛹室でそのまま冬を越して翌夏に外に出ると記憶していた。
このメス、なぜこの時期にここにいるのか?
少し落ち葉をかけて元のように朽木を戻しておいた。
春まで見届けてみたい。

2018年12月16日 東京都 コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ