いよいよ年も押し迫った30日、虫仲間からお誘いをいただき久しぶりに電車に乗ってプチ遠征して夜のフユシャク探しに出かけた。

寒い冬の夜に活動するフユシャクだが、寒さのせいでなかなか夜に出掛けることが躊躇され誘っていただけるのはとても有難い!!

この日一番多かったのは、「ナミスジフユナミシャク」。
あちこちで飛ぶオスの姿が見られた。
翅を閉じて止まっている個体が多かったが、同行したT氏によると羽化間もない個体なのではないかとの事だった。
ナミスジフユナミシャク1230-1_1.jpg




















交尾中のナミスジフユナミシャク。
ナミスジフユナミシャク1230-2_1.jpg





























中には羽化不全で片翅が伸びきらなかったものもいた。
飛ぶことは出来ないが、果たしてメスのところへたどり着けるだろうか?

ナミスジフユナミシャク1230-3_1.jpg



















オスメスそれぞれ1個体のみ確認した「シロオビフユシャク」
シロオビフユシャク1230-1_1.jpg



















オスとは別の場所で見つけたメスはまだ産卵しておらずぷっくりしていた。
シロオビフユシャク1230-2_1.jpg





























フユシャク亜科(Alsophilinae) Inuroisに属する種は、識別がややこしい。
代表種の「ウスバフユシャク」もナミスジに次いで多く見られた。

ウスバフユシャク1230_1.jpg





























名の通り翅の黒斑が無いか薄い「ウスモンフユシャク」も1個体確認した。
ウスモンフユシャク1230_1.jpg



















本来、年が明けてから見られる「クロテンフユシャク」のオスも既に出ていた。
前出2種に比べて黒斑がしっかりしていて、前翅外横線が外縁でくの字に曲がるので見分けやすい。
今年は例年に比べ各種の出現が早い気がする。
クロテンフユシャク1230_1.jpg



















晩冬から早春に現れると言われる「シモフリトゲエダシャク」のオスも確認した。
他のフユシャクに比べてとても大きく目を惹いた。
各所で出現期が早まっているようだ。
シモフリトゲエダシャク1230_1.jpg



















帰りに見えた夜景がとても綺麗だった。
確認した種は上記以外にチャバネフユエダシャクのオスで、この日の初認を合わせると今シーズン11種となった。
昨年は16種なのでメスの確認も含めて何とかこれを超えたいのものだ。
夜景1230_1.jpg



















2017年12月30日  チョウ目シャクガ科 ナミスジフユナミシャク、シロオビフユシャク、ウスバフユシャク、ウスモンフユシャク、クロテンフユシャク、シモフリトゲエダシャク
カテゴリー チョウ目
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